演奏会ってのもいいもんだ

【ベルギー王立歌劇場(モネ劇場)初来日公演】
フィリップ・ブースマンス:ゲオルク・トラークルの詩による歌曲集
マーラー交響曲第5番 嬰ハ短調
指揮:大野和士
ソプラノ:エレーヌ・ベルナルディ
ベルギー王立歌劇場管弦楽団
於:東京オペラシティ・コンサートホール

 と、いうのに行って来ました。
 ガレリア座からの急遽のお誘いのため、もともとクラシックには造詣の深くない私のこ
と、肌に合わない曲ではまずいと思い、まずはCDを聞いてから、気に入ったら行こうと思
い、CDを購入。

 ばっちり予習をしたところ、肌に合ったので、チケットを購入することに。

 結果的には行って良かった。大野先生の姿が真横で見える席で、その情熱的な指揮を間近
で見、それにばっちり着いていくオケの技量に感服。いやー、フォルテ〜ピアノ、ピアノ〜
フォルテ(正確には違うかも)が、すさまじく「うねる」。あれほど自在な音量捌きを見せら
れたら、こちらとしては「うなる」より他ありません。

 実際、クラシックのオケをほぼ俯瞰の状態で見るのは初めてだったので、それはそれで刺
激的でした。例えば、1stバイオリン⇒2ndバイオリン⇒ビオラ⇒チェロのようなバトンタッ
チが視覚的に見られるというのは、まるでスイッチの切り替えを見ているようで、面白い。
そういう意味では、曲によっては、響きの問題だけじゃなくて、視覚的な効果を狙ったオケ
の配置というのも、やってみると面白いかもしれないなぁ、などとシロウトは思うのであり
ます。

 とにもかくにも、いい演奏会でした。

 勢いで飲みにまで行ってしまい、月曜日だということも忘れ、終電帰り。