おなかがイタイ感覚〜感情移入の激しいとき〜

 他人の話を聴いていて、激しく感情移入してしまうときってありますよね。
 今日、学生時代の友人に会う機会があり、その人の兄上が教師をしており、教え子がなくなった
時の話をされました。不謹慎かもしれないですが、その友人が「他人だけど、ニュースで報じられ
た方が、自分と僅かながらもかかわっていたときどう感じたか」という話を聴いた時、少なからず
私は胃が締め付けられるような思いがしました。
 「自分がその場にいたらどうしたか、どう感じたか」をトレースしてしまったのですね。私自身
普段は自分では「冷たい人間」を標榜しており、それは間違いのない評価だと思っているのですが、
やはり生の話を聴いたとき、生の体験をしたとき、やっぱり自分が冷たくはなく、冷たいポーズを
取っているだけなのだな、と思い知らされるときがあります。そういう感情の表出は必ずしも恥ず
かしいものではなく、むしろ自分の人間らしさを感じられて安心する瞬間なのだと思います。
 日本人は泣くべきときに泣かず、我慢をするのがカッコイイみたいな美徳が少なからずあって、
「男は涙を見せるな」みたいなところがありますけど、私は必ずしもそうは思いません。

 自分の生徒がなくなった場合、自分がその場にいたらどうしたか、どう感じたか。

 俺なら、悔しくて仕方ない。きっと泣いてしまうでしょう。たとえば色々考えて最終的には何も
出来ないと結論を出すかもしれない。それでも悔しくて仕方がない。泣いてしまうでしょう。

 恥ずかしながら。