トゥルーマン・ショウを語る(笑)
1112714008*[えいが]
仕事が早く終わったので(というか、右も左もわからないため、仕事があんましない)
ジム・キャリー主演の「トゥルーマン・ショウ」のDVDを借りてきて観ました。
やはり、私の中では五指に入る映画ですねぇ。では、珍しく語ってみましょうか(笑)。
まぁ、内容にはあまり触れませんが、まず、これはコメディではないと思います。よく
レンタル屋さんなどでは、コメディのカテゴリに分類されていることが多いですが。
この映画って、ジム・キャリーの演じるトゥルーマンの成長物語だと思うんですよね。
生まれた時から24時間365日、常にカメラで撮影され、全世界に生放送される彼の生活。
一つの町の形を成すスタジオの中で、彼は普通の生活、しかもちょっぴり幸せな生活を
送っています。明るい隣人、やさしい母、ちょっと気が強いけれど美しい妻、何でも分かり
合える幼馴染の親友。しかし、一人の少女の「この世界は作り物だ」という言葉を常に心の
中で反芻し続けた彼は、ある日、外の世界に出ようと決意します。
今まで築き上げてきた生活を、愛するもの達を全て捨てて。
これって、本当に勇気のいることです。気付いたからといって、目を瞑って黙ってしまう
ような人間が大半だと思います。たとえそれが自分の人生を大きく左右する要素であったと
しても。だから、私は成長物語だと思うのです。
そして、彼は「外の世界」に出てゆく去り際、全世界に向かって、劇中繰り返される、あ
の言葉を口にします。
この言葉を効果的に言わせるためだけにと言っては大げさかもしれませんが、そう言い
切ってしまってもおかしくないぐらい、「キマって」います。「オチ」と言ってもいいで
しょう。
私も、たまに落語を聴いたりするのですが、最後の最後のひとことの巧さというものに
弱いようですね(苦笑)。
私の笑い話の場合、「オチ」を生かすための前フリがあまり上手ではないせいか、どうも
オチに行くまでに飽きられてしまう傾向にあるようですが(笑)。
とにかく、いい映画だと思います。ジム・キャリーだからどうせ勢いだけのコメディだろ
と思っていると、足元掬われます。
さぁ、今日もレスが来ないような日記だ。