よく、過去をふりかえる

 最近、「ここぞ!」という商談に挑んだとき、「この人と仲良くなりたい」という人と
対面したときのことを振り返ることが多い。
 「人間は初対面」という言葉を良く聞きますが、これはとても真実を突いている言葉だ
と思います。「こいつとは二回目会ってもいいな」「この人なら、連絡先を教えてもいいか
な」とかは、全て初対面で決まってしまう。で、あとから「あの時はこうすりゃ良かったか
も」と振り返るのだ。

 で、初対面で何が大事か、ということを考えるわけです。

 まず、表情としぐさ。表情はあくまで明るく、しぐさはなるべく控えめに。
 次に、声。声は聞き取りやすく(滑舌よく)、話すスピードは速すぎず、遅すぎず。
 最後に、度胸。

 たぶん、三つ目が一番重要で、なおかつ俺に欠けているものだと思います。
 たとえば、商談の場合、初対面では「嫌われない」ことを最優先しているような気がしま
す。「次があるさ」という楽観的な気持ちが、その後の展開を閉ざしているのではないか
と、最近感じることが多いですね。話題も途切れることなく、話への興味もありそうだ。感
触としては必ずしも悪くないのに、「もっとお話聞かせてください」「じゃあ、次は●●の
件でお伺いします」という、キメの一言が言えないことが多い。
 直さなければと思っている。

 ちょっとずつ。ちょっとずつ。這うように。
 ゴールにまっすぐ近づかなくてもいい。でも、斜め前だ。