まじめなおはなし

 最近、飲んだり歌ったりの話が続いたので、多少はまじめなおはなしを。

 先日、夕方にメシを食いながらニュース番組を見ていて、あるニュースが流れていまし
た。内容はといえば、ゲームや漫画などにおける、「少女虐待」の規制について、政府が
論議を始めたというもの。
 ニュース番組では、女性記者が18禁ゲームや漫画(中学生や小学生といわゆるSMプレイを
する、監禁するなどの内容)を実際にプレイしたり読んだりして取材を行うという内容でし
た。中には、18禁ゲーム愛好家などへのインタビューもあり、取材された方の言によると
「できないことをゲームの中でやっているだけで、本当にやろうと思ったことは一度もな
い」というもの。それに対して、番組のナレーションでこう入る。「もし、そういったこと
を受け入れてくれる少女がいたとしたら、我慢できるのだろうか」というもの。

 そもそも、なぜ政府が規制を検討し始めたのかというと、ここ数年、とみに増加している
少女虐待(虐殺)事件、監禁事件を鑑みて、その犯人(容疑者)たちの多くが、そういった「少
女虐待」をテーマにしたゲームや漫画を所持していたこと、そしてそれがビデオやDVD、テ
レビのようなメディアと違い、放置されていることが発端のようです(必ずしも報道を信じ
るわけではありませんが)。

 でも、それって違うんじゃないかなぁ、って思います。

 現状で言えば、いくら規制しているとはいえ、モザイクなしのアダルトビデオ(DVD)は出
回っているし、欲しいと思えば、いくらでも手に入ります(僕も自分では買わずとも、回り
まわったのを持ってます。独身男ですしねっ!!)。規制の効果がゼロとは言えないでしょ
う。むしろ効果はあるでしょうね。

 でも、それってやっぱり政治の限界なんだよなぁ、って思ってしまいます。

 規制をできるのは政治でしょう。でも、このテの「流通させる側の想定しない不健全な影
響」を止められるのは、結局、「心の教育」なんじゃないかなぁと思ってしまうのは、私だ
けでしょうか? そして、心の教育をできるのは、一に家族、二に学校ではないかと思いま
す。そういった立場に居る方々の意識の問題で、全然違うんじゃないかな、と思います。
 確かに、今のメディアの発達ぶりは異常ですから、どこにどう意識すれば良いのか想像
もつかないこともあるかと思いますが、「触れさせない」ことが必要なのではなく、「内容
を規制する」ことが重要なのではなく、触れたときに、「それをそのまま実行することは悪
いことなんだよ」というのが意識づけされているか否か、倫理観が刷り込まれているか否か、
それだけなのではないかと思いますけどね。
「電車の中でキスするのは恥ずかしいことです。迷惑してる人も周りにいます」
「でも、みんなやってんじゃん。誰も注意しないからいいんじゃん?」
「・・・・・」
で会話を終わらせない。たったそれだけのことで、全然違うんじゃないかなぁ。

 他人の目って、怖い。社会性って、必要。それは、「自分が今それをしたら、周りの何%
が不快になるだろう?」を考える想像力は、鍛えるべき。

 俺って、おじさんかなぁ?